HPのノートパソコンを使っていると、
「F1〜F12を押してるのに普通の動作にならない…」
「fnキーを毎回押すのが面倒!」
と感じたことはありませんか?
多くの人がつまずくポイントですが、実は故障ではなく“HP特有のキー設定”が原因で起きている現象です。HPノートパソコンでは、Fnキーには本来のショートカットだけでなく、音量や明るさなどの“メディアキー機能”が最初から割り当てられていることがあり、その優先順位によって動作が変わります。
この記事では、初心者でも迷わず設定を変更できるように、Fnキーまわりの仕組みから切り替え方法、BIOS操作のコツ、Fn Lockの活用、HP純正ソフトでの調整、外付けキーボードの注意点まで、すべてを丁寧に解説します。「これ以上はない」というくらい詳しく書いているので、この記事ひとつあればFnキー問題は完全に解決できるはずです。
Fnキーが思ったように動かない理由は?

HPノートでは、1つのキーに複数の機能が割り当てられているため、押したときに何が起きるかは設定次第で変わります。これがややこしさの最大の原因です。
Fnキーとメディアキーの違い
Fnキーには、Windows標準の“ショートカットキー”と、HP独自の“メディアキー機能”という二つの役割があります。
▼ Fnキー本来の機能の例
- F1:ヘルプ表示
- F5:ページ更新(リロード)
- F2:ファイル名の変更
- F7:カーソル移動
- F12:開発者ツール(ブラウザ)など
▼ メディアキー機能の例
- 音量の上げ下げ
- ミュート
- 画面の明るさ変更
- キーボードバックライト調整
- 飛行機モードの切替
- Wi-Fiオン/オフ
つまり、「Fキーを押したいのに明るさが変わる」「音量が動いてしまう」という現象は、設定がメディアキー優先になっているために起きているわけです。
● Action Keys Mode が“犯人”であるケースが圧倒的
HPノートでは、「Action Keys Mode」という設定がすべての動作を決めています。
- ON(Enabled):メディアキー優先
- OFF(Disabled):Fキー優先
初期設定は“ON”になっていることが多いため、Fnキーを押しても本来の動作が起きないことがよくあります。
Fnキー設定を切り替える基本ステップ

Fnキーのモードを変えるには、まず「今どの設定になっているのか」を知る必要があります。
① キーボードの印字から状況を読み取る
多くのHPノートには、Fnキーに小さなアイコン(音量・明るさ)が書かれています。これはメディアキーの機能を示しています。
さらに、以下の印字があることも:
- 鍵マーク(Fn Lock)
- 小さなライト付きのキー
- “Hotkey”と書かれた表記
これらは、Fnキーまわりの設定を切り替えるヒントになります。
② fn+Fキーで現在のモードを調べる
F5を押してみて、次のように動けば設定モードが判断できます。
同じ要領で、明るさ変更(F7/F8)や音量キー(F2/F3)でも確認できます。
BIOSを使った確実な設定変更
Fnキーの設定を確実に切り替えたい場合、もっとも信頼できる方法が「BIOS」での変更です。
BIOSに入るコツ
- PCを完全にシャットダウン
- 電源ボタンを押す
- HPロゴが出た瞬間に Escキー を連打
- メニュー画面が表示される
機種によっては F10 で直接BIOSに入る場合もあります。外付けキーボードでは反応しにくいため、本体のキーボードで操作しましょう。
Action Keys Mode を変更する具体的手順
- BIOSメニューから System Configuration を選択
- Action Keys Mode を選ぶ
- Enabled(ON)→ メディアキー優先
- Disabled(OFF)→ Fキー優先
- 最後に F10(Save & Exit) で保存して終了
これで、再起動後からすぐに新しい設定が反映されます。
Fn Lockキーで簡単切替
BIOSを触りたくない…という人は、Fn Lockを使うのがおすすめです。
Fn Lockの仕組みを深掘り
多くのHPノートでは、Escキーに小さな鍵マークが描かれています。これが“Fn Lock”のサイン。
Fn Lock操作まとめ
場面によって使い分けると、作業効率が大きく変わります。
HP純正ソフトで設定する方法
モデルによっては、HPの公式ツールを使ってFnキーやホットキー設定を調整できます。
● 主なツール
・HP Support Assistant(HSA)
HPが提供する総合管理ソフトで、ドライバー更新・診断・設定変更まで一括で扱えます。モデルによっては、キーボード関連の設定項目が表示されることがあり、Fnキーの挙動が変更できるケースもあります。
・HP Hotkey Support(ホットキーサポート)
ホットキー機能を正しく動作させるための専用ドライバー。これが正常にインストールされていないと、Fnキーが思ったように動かないことがあります。Windows Update だけでは入らない場合もあるため、HP公式サイトからの手動ダウンロードが役立ちます。
・HP Quick Launch Buttons(旧モデル向け)
少し前のHPノートに搭載されていたユーティリティで、特定のショートカットキーやボタンの動作を細かく調整できます。古い機種ではこちらを見直すと改善することがあります。
設定方法のステップ
実際にHP純正ツールを使ってFnキー周りを見直す流れは次のとおりです。
① HP Support Assistantを起動
スタートメニューで「HP」で検索すると、HSAが見つかります。もし見当たらない場合はHP公式サイトから無料で入手できます。
② “デバイス” または “トラブルシューティングと修復” を開く
この中にキーボード関連の項目が表示されることがあり、利用中のモデルによっては“キーボードの動作設定”というメニューが出ることもあります。
③ Hotkey Supportが最新か確認する
HSA内の「更新プログラム」からホットキー関連のアップデートがないかチェックします。古いバージョンだと、Fnキーが正常に働かない原因になることがあります。
④ 必要に応じて再起動する
設定変更やアップデート後は、Windowsを再起動すると反映されやすくなります。
うまく設定できない場合の対処法
HP純正ツールで設定項目が見つからない場合、次のポイントも確認すると解決につながりやすいです。
✔ BIOSでFnキー設定がロックされている可能性
機種によってはBIOS側の設定が優先されるため、Windows側からは変更できません。BIOSの「Action Keys Mode」または「System Configuration」の設定を確認してみましょう。
✔ ホットキードライバーが破損している可能性
Windowsの更新や不具合でドライバーが壊れることがあります。
- デバイスマネージャーで「キーボード」項目を開く
- 一度アンインストール→再起動で自動再インストール という手も有効です。
✔ 公式サイトのドライバーを手動で入れ直す
型番を入力して検索すると、ホットキーやKeyboard-related Driver が見つかることがあります。最新を入れると動作が改善する場合が多いです。
他メーカーのキーボードを使う場合
HPノートに外付けキーボードを組み合わせて使う場合、メーカーによってFnキーの仕組みや設定項目が大きく異なります。特にロジクールやエレコム、バッファローなどは“Fnキーの初期設定”や“切り替えの可否”がバラバラなので、事前に特徴を知っておくとスムーズです。
外付けキーボードを使うメリットとして
- タイピングが快適になる
- 省スペース配置ができる
- ショートカット作業を効率化できる
などがありますが、Fnキーの仕様が合わないと逆に使いづらく感じてしまうこともあります。
そこで、主要メーカーの特徴をより詳しくまとめました。
メーカーごとの違い
◎ ロジクール(Logicool)
- “Logi Options+” が非常に高機能で、Fキー個別の割り当ても可能。
- Fnキーの動作を「メディアキー優先 / Fキー優先」で切り替え可能なモデルも多い。
- Bluetooth対応モデルは、接続デバイスごとに設定を保持できることもあり、複数デバイス切り替えに便利。
◎ エレコム(ELECOM)
- ソフト対応モデルであれば、キー割り当てやショートカット設定が可能。
- ただしモデル差が大きく、同じシリーズでもFn固定のものも存在。
- 静音モデルや薄型モデルが多く、ノートPC風の操作感を求める人に人気。
◎ バッファロー(BUFFALO)
- 基本的には“設定固定”で、Fnキー切り替え非対応のものがほとんど。
- シンプルで低価格を重視した構成が多いため、カスタムは期待しない方が◎。
- 仕事でテンキーだけ使いたい、最低限の操作で十分という人に向いている。
モデル名で確認するのが一番確実な理由
他メーカーのキーボードは、同じメーカーでも“モデルによってFnキーの仕様が完全に違う”ことが非常に多いです。
例:
- K380(ロジクール) → Fn切替あり
- K120(ロジクール) → Fn切替なし
- TK-FCP097(エレコム) → Fn固定
- TK-FDM105(エレコム) → Fn設定変更あり
こうした違いは、パッと見では判断できません。
必ず**「型番」+「Fnキー」「切り替え」「マニュアル」**などで検索するのがおすすめです。
まとめ:Fキーの設定を変えれば作業がもっと快適に

HPノートでのFnキー問題は、ほとんどが“設定”を少し見直すだけで解決できます。特に以下のポイントを押さえておくと、普段の作業が一気に快適になります。
押さえるべきポイント
- Action Keys Mode の切り替え(BIOSから変更するタイプの機種)
- Fn Lock の活用(キーボードショートカットで切り替えられる機種)
- HP純正ソフトの利用(Hotkey Support / Support Assistant など)
- 外付けキーボードの仕様把握(メーカーごとにルールが違う)
誰でもできる改善ステップ
- まずは Windows側のキーボード動作を確認
- それで改善しなければ BIOSの設定をチェック
- さらに HPホットキー関連ドライバーを更新
- 外付けキーボードを使う場合は メーカー仕様を調べる
上から順に試していくことで、ほとんどの“Fキーが動かない問題”は解決できます。
最後に
Fキーが思うように効かないと、ちょっとした作業でもストレスになりがちですよね。ですが、設定を理解して使いこなせるようになると、音量調整・明るさ調整・スクショ・アプリ操作が驚くほどスムーズになります。
「どうしても直らない…」という場合も、原因は必ずどこかにありますので、焦らず一つずつ確認してみてください。
